みなさま、はじめまして!
総務委員会の北川と申します。南湖で行政書士事務所を開いています。
私が担当させていただくものについては、許認可のトレンドや、補助金の話などをコラム的に投稿できたらと思っていますので、ご質問がありましたらお気軽にお問い合わせください。
さて、自己紹介を兼ねまして、今回は「補助金ってどうやって使うのが良いの?」という、基本的なお話をさせていただきたいと思います。
みなさんのお店は、ホームページやチラシを作ってますでしょうか?
・・・いやぁ、お金もかかるし、付き合いで仕事をするのがうちのスタイルだから、そういう飛び道具みたいなものは使わないよー。
って方もいらっしゃると思います。
別にそれはそれで構いません。みなさんのお店がどういうスタイルであろうと、それはみなさんが決めることだからです。
でも、もし今より少しでもお店を改善したいと思ったら、どうしますか?その方法は考えていますでしょうか?
◆とある会社のお話し
先日、中古機器の輸出業を営んでいらっしゃる方から、「会社を作りたい」って相談を受けました。私はこのお客様とはこの相談で初めて出会った方なんですが、こんなやりとりがありました。
( 私 ) なんで会社つくりたいんですか?
(お客様) もっとたくさん売りたいんです。
( 私 ) なんで会社をつくるともっと売れるんですか?
(お客様) 会社にした方が信用が付くでしょう?だから会社にしようかと・・・
この会話を聞いて、みなさんはどうお考えになるでしょうか?
お客様は、妻一人、子供二人がいる40歳の男性です。これまで個人事業でこのお仕事をやってきました。
子供たちはまだ小学生。これから学費もかさんできます。
将来に対する不安感もありながら、どうやってお仕事を良くしようかと悩んでいたのです。
たしかに、会社にすれば一定の信用が付いたような気がします。取引相手からしても、個人事業と会社にするのでは、やっぱり「大丈夫そう」という漠然とした安心感があるものです。
だけど、お客様の本質的な課題は、「もっと売りたい」というものです。この課題に直接アプローチするには、法人化するよりもやれることがあるのではないでしょうか。
もう少しお話を聞いてみました。
( 私 ) 会社にしたい理由はわかりました。ところで、今はどうやってお客を見つけているんですか?
(お客様) いい中古機器の情報を教えてくれる人がいて、その人から連絡があれば全国どこにでも自分で行き、実物を見て、販売先候補者に連絡を入れて、商談が成立するんです。
( 私 ) ということは、情報がないと売れるものもない、ってことですよね。
(お客様) そうです。
( 私 ) 会社を作れば、その情報提供者がさらに情報をくれるのか、それとも新しい情報提供者が出てくるのですか?
(お客様) わかりません。
( 私 ) そうですよね。むしろ、せっかく会社にするなら、それと同時に自社のPRをもっとした方が良いんじゃないですか?たとえば、ホームページを作っておくとか、会社案内のパンフレットを作るとか。
(お客様) そういうのよくわかりません・・・
こういうやり取りって、結構たくさんあります。
私は小規模な会社の立ち上げに携わる機会が多いのですが、上記のようなやり取りを毎月やってる気がしています。それくらいよくある話なんですよね。
このようなお客様は、売上を伸ばしたい!っていう情熱はしっかりとお持ちなのですが、販路を開拓する方法をよく知らなくて、結局はツテを頼った仕事以外の方法がわからなかったりします。
とはいえ、「じゃあホームページ作りますよ!」って単純明快になる人は決して多くありません。
だって、ホームページを作ればお客様が増えるかといえば、必ずしもそうではないからです。そんなことはお客様も当然わかってるからこそ、そこに投資を向け難いのです。
◆補助金はきっかけづくりとして活用できる
こういうとき、「ちょっとやってみなよ。お金なら多少サポートするからさ!」という趣旨で用意されているのが「補助金」です。
例えば、ここ数年で小規模事業者持続化補助金というものが募集されていますが、それはホームページを作ったり、チラシをつくったり、障害者や高齢者でも利用しやすいお店をつくるときに、最大50万円補助してくれるというものです。
この「最大50万円」というのは、3分の2の補助率でして、たとえばホームページが30万円かかる場合には、20万円が補助金としてもらえるというものです。60万円の場合は40万円ですね。90万円の場合は、「最大50万円」の制限があるので、50万円が補助金としてもらえます。
こういう制度があると、「そっか、ならやってみようかな!」って人が出てきますよね。
補助してくれるのは国なのですが、何故こういう制度を設けているかといえば、「たくさん儲けて、税金を支払ってね」という願いを込めているからです。
もちろん、この補助金はとても人気ですので、そう簡単にもらえるわけではないのですが、誰でもチャレンジができて、うまくいけば最大50万円もらえるのですから、利用しない手はありません。
このような制度を「補助金」というわけですが、これは一年中募集がかかっているわけではなくて、1年のうち特定の時期だけです。
このブログではそういう補助金の情報なども積極的にお知らせしたいと思っています。
不定期更新になってしまいますが、宜しければ更新情報をフォローしてくださいね!
北川哲也(行政書士)
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